今回の例文では、ランチに誘う相手のメールが明示されていないが、もしあなたが過去に相手とメールをしたことがあれば、相手のメールをよく観察すること。そして、「そのメールそっくりな」文体で、相手にメールを出すことが重要である。
人間は、自分と感情的、価値観的に似通った人間に親近感を抱くものであり(これを「マッチング理論」という)、早い話「似たもの同士が仲良くなる」のである。
これは、例えば話し方であったり、ファッション、所得、宗教、支持政党、食の好みなどいろいろなものがあるが、単純にメールの文体を合わせるだけでも効果がある。
具体的には、デコメールたっぷりで送ってくるような人であれば、こちらもデコメを用いたメールを送るのが好ましいし、例文の「○○さん、こんにちは」のように、親しき仲にも礼儀ありといった感じのメールを好むのであれば、そのとおりこちらも礼儀正しい様式で書くべきなのである。
とにかく「自分と価値観や行動が変わらない人なんだ」と思わせることが大事なのである。
俗っぽく言えば「ノリが合う」状態が望ましい。
特に男性は、無機質な、顔文字も何もないようなメールを伝達道具として用いることが多い(これを「道具的手段」という)。
一方、女性にとって、メールは会話そのもの、感情の伝達を楽しむツールである(これを「表出的手段」という)。
そこに「メール」というものの捉え方にギャップがあるため、女性が絵文字たっぷりで送ってくるメールに対して無機質なメールを返してしまうと、それだけで「自分とは合わない」や、最悪の場合「嫌われてる」と思われる可能性がある。
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