2013年2月7日木曜日
心理学的に正しいレストラン選び①(スティンザー効果)
お店に行けば長い行列、お昼休みのうちに戻って来られるか微妙で、会話もそこそこに急いでご飯をかきこみ、小走りに会社に戻る…まず、これはデートといえない。
なるべくであれば入店はスムーズに行いたい。
当然、軽いランチといえど予約はすべきである。
予約の良い点は、スムーズな入店のみならず、ある程度座席を選択できるところである。
そして、もし、自由に座席を選べるのであれば、以下の法則に従うこと。
○ 相手の右斜め前方に座れ!
飲食店では対面式の四角いテーブルが基本であり、それを避けるのは難しい条件であるが、心理学的に対面は「敵対的ポジション」であるため好ましくないとされている。
このように、相手から見てどのポジションに着席するかによって、相手に与える印象が変化することが心理学上わかっている(これを「スティンザー効果」という)。
この効果によれば、相手と打ち解けて話せる座り方は真横である。つまりカウンター席であるが、これは相当程度に仲の良いカップルでないと、逆にお互いのパーソナルスペースに侵入してしまい、気まずい空気になるおそれがある。
そこでお薦めなのは「右斜め前方」である。
過去にアメリカの大学で行われた心理学の実験で、全く同じストッキングを4つ左から右に陳列し、女性の被験者に自分の好みのものを選ばせたことがあった。
その結果、全く同じ商品であるにもかかわらず、4つあるうち最も右側にあるストッキングが断然選ばれやすかったのである。
つまり、人間は無意識のうちに、より右側にあるものを魅力的に捉える。
これは合コンでも活用できるテクニックであり、男性数人で着席するときは、いの一番に、女性から見て一番右側(つまり自分から見て一番左)を封殺してしまえば、まず無意識の印象で勝利することができる。
また、イタリアのナイトクラブで行われた実験で、人間の左右どちらかの側から「タバコをください」とお願いし、相手が応じる確率を調査したことがあった。
その結果として、左側からのお願いに比べ、右側からのお願いは、実に2倍以上の成功確率があったという。
何故、こういう結果になるのか。人間は自分の右側で捉えた情報を、人体で左側に移動させ、最終的に左脳で処理しようとする。そして脳科学の世界では、右脳に比べ、左脳のほうが、より何かを選択する積極性を司っているというのである。
このことから、相手の左側で受け取られた情報は右脳で処理され、消極的な結果を招く。
一方、右側で受け取った情報は左脳で処理され、積極的な行動を引き起こすのである。
今後、相手と仲良くなり、横並びのバーなどに行く機会があったとしたら、必ず相手から見て右側を心がけることである。
とはいえ、基本的には四角いテーブルが多いレストランにおいて、相手の右斜め前方に座るのは難しいと思われる。
そこでお薦めなのは、丸いテーブルの席である。
丸テーブルは基本的に360度のどこに座っても良いため、まず相手を座らせ、自分は相手の右斜め前方(相手が6時の位置であれば、自分は1時半から2時半の方向)に椅子を置いて着席するのである。予約の際は基本的に丸テーブルを探そう。
よく、心理学の本などで「相手とはコーナーを挟んで90度がベスト」などと書かれているが、そこまで限定すると今度は対象となる飲食店が限られてくるため、考え方としては「右斜め前方」で十分である。
また、仮に、どうしても対面方式での着席しかできなかった場合(こちらのほうが多いと思うが)は、椅子をずらすなどして、ほんの数センチでもいいから相手の右斜めに座ること。
あんまりずらすと「なんでそんな座り方してるの」と気が付かれるので、あくまでもさり気なく、「ちょっとだけ対面をずらす」という意識で、椅子を動かそう。
多少でも「真正面」を避けるだけでも心理的な効果はあるとされる。
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