2013年3月18日月曜日

心理学的に正しい下準備、待合せのまとめ。



心理学的に正しい下準備、待合せ方法をまとめると、以下のとおりとなる。

1.行く予定のお店の価格や道順などをひと通り調べておき、十分な資金を持っておく。
2.お店は事前に予約する。
3.薄暗く、壁に接していて、また、彼女から見て右斜め前方に座れるテーブルを確保。
4.待合せ場所は、安全で、居心地の良い場所を指定。
5.ちょっぴり後から到着。


2013年2月12日火曜日

心理学的に正しい待ち合わせ時間(自己知覚理論)




○ 先に到着するのが正しいとは限らない(自己知覚理論)


 ところで、待合せ場所に現れるタイミングであるが、心理学的には相手が少し先に到着するようにしたほうが良い。

デートの指南書などでは、まず鉄則として「デートには絶対に遅れるな」とされているが、それは礼儀作法の話に限って考えた場合である。恋愛は礼儀正しいだけでは勝てないぞ。

また、この場合の「遅れ」というのも、定刻から10分も20分も後になってから現れる状況であり、1分~3分以内であれば、人はそれを「タイミングの違い」として認識し、遅れとして考えない(電車の発着時刻やビジネスでの話はまた別であるが)。

そして、デートにおいては、その「タイミングの違い」として許される範疇であれば、後から到着したほうが優位に立てるのである。

おかしな話だが、心理学の世界では時間にルーズなほうが主導権を握れるのである。


○ 待つから楽しみが増える。


「待つ」というのは、「期待」「待望」のように、自分の意思や願望とセットのものである。
早い話が、「待つ」というのは「今より後に起こる方が必ず自分を幸せにする」という希望的観測があるから起きる行動なのである。

そこで、自分から誘った相手を敢えて待たせてみるのである。
誘われた側は、待合せ場所に行けば当然相手が待っていると想定しているだろう。ところが指定された場所に行っても誰もいない。

「自分は誘われた側なのに、どうして待っているんだろう」と不思議に思うことだろう。
その「不思議」こそ、本稿で度々紹介している「認知的不協和」であるが、人間の心理はこれを何とかして解消しようと動きだす。

そこに「待つ」という、上記したように「これからの楽しみのための行為」が手助けすると、デートに誘われた一方で待たされてることが、「自分はこれからのデートが楽しみだから待っているんだ」と解釈されるのである。

上記の超絶解釈は、心理学的には自己自覚理論ともいう。人間は感情から行動を起こすのではなく、行動を起こした後に感情が想起されるということがわかっている。
・自分が待つのはどんな時か?
→人気の美味しいお店に並ぶ時
→ディズニーランドのアトラクションに乗りたい時
→大好きな歌手のコンサートホールに入る時
待つことはこれから楽しいことが起こるから。そういう記憶があるから、人は待たされることで期待が膨らんでいく。

数分待った後の相手は、全く待たされなかった場合に比べ、より嬉しそうな表情であなたを迎えることだろう。

ただし、遅れてくる時間は遅くて3分以内である。それ以上は「遅刻」になるので注意するべき。



心理学的に正しい待ち合わせ場所(気分一致効果)


○ 待ち合わせ場所は「ずっと居ても気分の良い場所」
 

待合せ場所であるが、まず、常識的な話として、あまり雨風吹きっ晒しの屋外ではないほうがいい。
たとえ、屋外に定番の待ち合わせスポットがあっても、駅の改札付近や、大企業やホテルの入り口など、できる限り屋内が望ましい。
どこでもいいが、とにかく相手が気分良く待てる場所を設定すべきだ。
人間は、気分の良い時に生じた出来事は「良いこと」、逆に気分が悪い時に生じた出来事は「不快なこと」として認識するようになっている。これを心理学では「気分一致効果」という。
これは対人関係にも当てはまり、あなた自身は素晴らしく魅力的な人間であっても、相手の気分が悪い時に出会えば、あなた自身も「会うと気分が悪くなる人」として認識されてしまうのだ。
裏返せば、相手の気分がひたすらよければ、多少見てくれは悪くても、相手が勝手に好印象をもってくれる。
待ち合わせ場所を選ぶ時には、この気分一致効果をプラスに働かせるように気をつけたい。

なお、屋外の待ち合わせ定番スポットは、それが繁華街であればナンパされる可能性もあり、心理学的に考えなくても全く好ましくない。「待ち合わせ場所といえばハチ公前だし、ここでいいだろう」と安易に決めないことである。実際に、デート相手を待ち合わせる女の子を専門に狙っている不届き者のナンパ師も数多く存在する。 とにかく、相手はこれから会うあなたのことを100%考えさせる必要があるため、余計なストレスがかからない状態にすべきである。

筆者のお薦めは、これからお昼ごはんを食べるのであれば、どこかの大きな会社やホテルのロビー(お昼は出入りが激しいため、部外の人間がいても目立たない)。
また、普通のデートあればスターバックスなどのカフェで落ち会い、適当に甘い飲み物でも一緒に飲みながらデートプランを二人で確認し、出かけるというもの。
入念な準備をしてきたのだから、「入り口」で躓かないようにしたい。




2013年2月7日木曜日

心理学的に正しいレストラン選び③(視覚の限定)


○ できれば相手に自分以外の顔を見せないような座席を確保。
 

人間がいちどに処理できる情報量には限りがある。
デートの相手には、できる限り自分のことを印象づけたい。
そのため、相手には、自分以外のモノを見せない方がいい。

ただ、レストランの中でいきなり「僕だけを見ていればいいよ」と言うわけにもいかない。
従って、相手の席から、例えば誰が入店する様とか、ウェイターが歩いて行く様とかが、見えない椅子に座らせる、早い話が「壁だけが見える」席に座らせてしまうのが早い。

こうすることで、相手の意識は100%あなたに集中されることになり、言葉や好意も捉えやすくなる。
 
ただし、通常、レストランの「ソファ席」は壁側に配置されていることが多い。
それにもかかわらず、自分がいの一番にソファに陣取るようでは、この無意識のテクニックよりも先に「すげー無頓着な男だなおい」という意識的な不快が優先されてしまうので注意。

従って、このテクニックは「ついで」に考えておけば良い。まず常識的な話として、ソファがあれば女の子に座らせよう。

また、自分の容姿に自信が無い人は、敢えて光が指す方向に座る(つまり逆光ポジション)ことで、自分の顔を暗くさせてよく見えないようにする工夫がある。また、人間は強い光を浴びると受動的になるとされており、こちらの要求や話を受け入れやすくなるという。

常用テクニックではないが覚えておいて損はないだろう。

心理学的に正しいレストラン選び②(ガーゲン実験)


 
○ できる限り薄暗く、狭いところ


同じ雰囲気の店であっても、照明の真下など明るい場所もあれば、やや奥まった席で薄暗い場所もある。
この場合、上記の対面方式を避けつつ、その店で最も薄暗い席を選択すべきである。
 

アメリカの心理学者ガーゲン博士の実験では、初対面の男女を二人きりで同じ部屋に30分間閉じ込めたとき、明るい部屋ではそれほど親密度が高まらなかったのに対し、薄暗い部屋に閉じ込めた二人は急速に親密さを増し、30分の間に性的興奮を感じてお互いの体を触り合う被験者が続出したという。まさに「暗闇の心理効果」である。

 暗い部屋では人間の瞳孔が広がり、瞳がより魅力的になる。
特に、女性が男性に感じるセクシーポイントの不動の1位は「大きな目」であるから、暗いところへ誘導できればそれだけ自分の魅力が増す。
また、暗がりでは他人に見られていないという安心感が働くため、精神的、身体的に無防備になり、自己開示を促し、さらに過去の性行為を想起させるために、結果として性的興奮を呼び起こすのである(これを「錯誤帰属」という)。

とはいえ、真昼間から薄暗い店というのも普通は無いので、ちょっと照明のカゲになっているような場所が選べれば十分である。

 また、狭い場所というのも好意の獲得に役立つ。
人間には誰しも「パーソナル・スペース」というものが存在し、そこに他人が入ると違和感を覚える、というのは有名な話である。食事中、相手のパーソナル・スペースに侵入できるような位置に座ってみる。すると、相手は「彼氏でも無い人間が、どうして自分のパーソナル・スペースに入ってきているんだろう」と思う。相手のパーソナル・スペースで食事をすることで、この違和感を相手に覚えさせることができる。これは、先ほども登場した「認知的不協和」というものである。

 人間は、この認知的不協和を無意識のうちに解消しようと、自分の感覚をその状況に合わせていくものである。その結果、「自分はこの人が好きだから、自分のパーソナル・スペースでご飯を食べさせているんだ」という解釈を、勝手にはじめるのである。
それが飲食店の座席配置という、仕方のない状況であってもである。

体を寄せ合う、とまではいかずとも、なるべく小さめのテーブルを選ぶようにすべきである。

心理学的に正しいレストラン選び①(スティンザー効果)




 お店に行けば長い行列、お昼休みのうちに戻って来られるか微妙で、会話もそこそこに急いでご飯をかきこみ、小走りに会社に戻る…まず、これはデートといえない。

なるべくであれば入店はスムーズに行いたい。
当然、軽いランチといえど予約はすべきである。
予約の良い点は、スムーズな入店のみならず、ある程度座席を選択できるところである。
そして、もし、自由に座席を選べるのであれば、以下の法則に従うこと。



相手の右斜め前方に座れ!


  飲食店では対面式の四角いテーブルが基本であり、それを避けるのは難しい条件であるが、心理学的に対面は「敵対的ポジション」であるため好ましくないとされている。

このように、相手から見てどのポジションに着席するかによって、相手に与える印象が変化することが心理学上わかっている(これを「スティンザー効果」という)。

この効果によれば、相手と打ち解けて話せる座り方は真横である。つまりカウンター席であるが、これは相当程度に仲の良いカップルでないと、逆にお互いのパーソナルスペースに侵入してしまい、気まずい空気になるおそれがある。

そこでお薦めなのは「右斜め前方」である。

 過去にアメリカの大学で行われた心理学の実験で、全く同じストッキングを4つ左から右に陳列し、女性の被験者に自分の好みのものを選ばせたことがあった。
その結果、全く同じ商品であるにもかかわらず、4つあるうち最も右側にあるストッキングが断然選ばれやすかったのである。
つまり、人間は無意識のうちに、より右側にあるものを魅力的に捉える。
これは合コンでも活用できるテクニックであり、男性数人で着席するときは、いの一番に、女性から見て一番右側(つまり自分から見て一番左)を封殺してしまえば、まず無意識の印象で勝利することができる。



 また、イタリアのナイトクラブで行われた実験で、人間の左右どちらかの側から「タバコをください」とお願いし、相手が応じる確率を調査したことがあった。
その結果として、左側からのお願いに比べ、右側からのお願いは、実に2倍以上の成功確率があったという。

 何故、こういう結果になるのか。人間は自分の右側で捉えた情報を、人体で左側に移動させ、最終的に左脳で処理しようとする。そして脳科学の世界では、右脳に比べ、左脳のほうが、より何かを選択する積極性を司っているというのである。
このことから、相手の左側で受け取られた情報は右脳で処理され、消極的な結果を招く。
一方、右側で受け取った情報は左脳で処理され、積極的な行動を引き起こすのである。
今後、相手と仲良くなり、横並びのバーなどに行く機会があったとしたら、必ず相手から見て右側を心がけることである。

とはいえ、基本的には四角いテーブルが多いレストランにおいて、相手の右斜め前方に座るのは難しいと思われる。
そこでお薦めなのは、丸いテーブルの席である。
丸テーブルは基本的に360度のどこに座っても良いため、まず相手を座らせ、自分は相手の右斜め前方(相手が6時の位置であれば、自分は1時半から2時半の方向)に椅子を置いて着席するのである。予約の際は基本的に丸テーブルを探そう。
よく、心理学の本などで「相手とはコーナーを挟んで90度がベスト」などと書かれているが、そこまで限定すると今度は対象となる飲食店が限られてくるため、考え方としては「右斜め前方」で十分である。

 また、仮に、どうしても対面方式での着席しかできなかった場合(こちらのほうが多いと思うが)は、椅子をずらすなどして、ほんの数センチでもいいから相手の右斜めに座ること。
あんまりずらすと「なんでそんな座り方してるの」と気が付かれるので、あくまでもさり気なく、「ちょっとだけ対面をずらす」という意識で、椅子を動かそう。
多少でも「真正面」を避けるだけでも心理的な効果はあるとされる。



2013年2月5日火曜日

下準備の下準備


ここからは、首尾よく女性を食事に誘えたあなたが、実際に女性とご飯を食べる場面を想定し、心理学的に正しい食事のありかたを紹介していく。

まずは、お店の準備や心構えなど、下準備の更に下準備と言えるような事柄を記述する。




○女性はとにかくご馳走されたい。



まず、「女性に食事をご馳走する」ことの重要性についてお伝えしたい。
常識的に、自分から一生懸命誘っておいて、食事の代金を割り勘で済ませる男性というのは考えづらいが、念の為に以下のとおり「女性には食事をご馳走しろ」という話をする。


我々の体には、人類が狩猟採集民族だった時代のDNAが残っており、生存本能にも深く結びついている。

女性は自ら獣を狩る能力がなかったため、食べ物はいつでも男性によって供給された。
裏を返せば、質の良い食べ物を、安定的に与え続けた男が最もモテたわけで、それは現在の女性の本能にも強く刻み込まれている。

 さて、あなたは女性と食事の約束をした。
この時点で、相手の女性はあなたのことを「おいしい食べ物を与えてくれる男」という目で見ていると思ってよい。一緒にご飯を食べるというよりも「与えてくれる」存在、つまり奢ってくれるのではないかという気持ちが、おそらく男性が考えている数倍持っている。

これを、「さもしい」「いやしい」などと言って蔑むのは見当違いである。
前述したように、我々のDNAは基本的に人類創世の頃から変わっていないため、女性が食べ物を与えられる存在であると思うのは仕方ないことだ。

金額や両者の関係にかかわらず、女性は男性に奢られたい生き物なので、その前提を抑えなければ「なんかケチくさい奴だったな」と思われて全てが台無しになる。
どうせ、付き合うためには女性が喜ぶようなモノを買ってあげたりするんだろうから、食事を奢ることもプレゼントのひとつだと思って最初から「あげる」モノと思ったほうが気が楽である。

 従って、本稿においては「男性が女性を奢る」ことは、当然の前提という形で論じることとする。
もし、あなたが「まだ友達だし、付き合ってもいないのだから、代金は割り勘が相当だろう」と思うのであれば、その感情は正当な恋愛感情でないから、恋そのものをやめるべきである。「相手がこれだけのことをした、だから自分もこれだけのことをする」というのは「社会的交換理論」といい、早い話が「ギブ・アンド・テイク」の関係である。
本能に働きかけるエネルギーが恋愛であり、そこに「ギブ・アンド・テイク」が登場する余地はない。


また、余談ではあるが、破局寸前のカップルでよく見られる「仕事とわたし、どっちが大切なの」「私がこんなに好きなのに、どうして連絡してくれないの」という問答は、まさに「自分が尽くしているのだから、その分私も構ってほしい」という社会的交換理論であり、恋愛として見た時に、むしろ「冷めた」考えである。対価を求めず、無償で差し出せなければ、それはもう恋愛ではないのでないと筆者は思う(多分に経済性が絡む夫婦生活となるとまた別であるが、逆に言えば夫婦生活の基本は社会的交換であるから「結婚した途端に冷める」のである)。



 メニューを調べておく。

奢ろうとするならば、当然のことだが、いざ会計時に現金が不足するような状況は避けたい。

飲食店ではクレジットカード決済が出来ない場所も多いため、女性を奢るつもりが金が足りず、やっぱり女性に払わせてしまう、あるいは近くのコンビニで出金をしてくるようなことがあれば、その場で恋愛は終結したものと思ってよい。

気をつけていても、いきなりお店にいって、「パスタ一皿2,500円」などという高級店であった場合に、「やばい!」となってしまう可能性も考えられるため、事前に価格帯を調べておく必要があるだろう。




 何がなんでも道には迷わない。


 金銭的な準備の他に、「お店の場所」もしっかり調べておいて、当日は全く道に迷うこと無く到着出来るようにしなければならない。

前述したとおり、女性が本能的に男性に求めていることは、質の良い食べ物の安定供給である。男性が既に狩った獣を、ノーリスクで食べられるのが、女性にとって最大の幸せなのである。
そこへいくと、まず金銭的に不足しているのは論外であるが、あちこち迷って、中々食料にありつけない状況というのも良くない。

それはさながら、「俺が獲物を狩ってきてやるからな!」と言いつつ、狩りが下手なために中々獲物を捕まえられない、頼りない男性を想起させる。そして、もともと、女性には方向を察知する感覚が男性に比べて弱いため、「道案内」という点にといて男性に依存する心理が強い。

そこで頼りの男性が道に迷っているようでは、今後の全ての困難において、自分を守ってくれない人間であるとのフィルタリングがされてしまう。単に道に迷うだけのことが大幅な減点材料になるのである。

 道順は必ず調査したうえ、さらに当日の天候を考え、なるべく雨や風に晒されない道を選択しておくべきだろう。